主催者のしらさぎ会肥田舜太郎会長より「原子爆弾に被爆し辛うじて生き延びることができた私達は、63年間原爆病の苦しさと子孫の将来を気遣い心身をさいなまれながら、二度と被爆者がつくられることのないことを願い、核兵器をなくし核戦争を防ぐために力を尽くしてきました。この間自分の病気を原爆病と認めてほしいと集団訴訟を起こし全て勝利してきましたが、厚生労働省は誤りを認めず裁判を継続しています。私達は、核兵器廃絶を貫き平和国家になれるよう努めることが、慰霊碑の中に眠る先達の霊にお応えする被爆者の道と確信し闘います」と慰霊の言葉がありました。
次に、来賓の埼玉県保健医療部疾病対策課千島郁夫副課長、山根隆治参議院議員・日森ふみひろ衆議院議員、埼玉県生活協同組合連合会、原水爆禁止埼玉県協議会、埼玉県平和運動センター、埼玉県地域婦人会連合会よりあいさつがありました。また、こうだ邦子参議院議員、田中良生衆議院議員代理、古川俊治参議員議員代理がご臨席されました。
埼玉県生協連の石川会長は「核兵器廃絶の取り組みはますます重要になっており、2010年NPT再検討会議に向けて大きな動きを作っていくことが大切です。生協では広島生協連が呼びかけた『核兵器の攻撃目標の解除と核兵器の廃絶を求める要請書』の取り組みや、原爆症認定集団訴訟の支援等を行っています。また、全国の組合員が地球温暖化防止1000万人のくらしの見直しキャンペーンに力を合わせて取り組んでいます。地球温暖化や食料危機、世界的な貧困や格差等の問題など深刻な状況で、これらのテーマでも生協は一層の努力をしてまいります」とあいさつされました。
肥田会長が献花と献水を行い、続いて参加者が花と折鶴を献花台に供えました。遺族代表のあいさつ、若い世代からの平和の願いのアピール、被爆体験聞き書き行動実行委員会による県内在住の方の被爆体験の朗読、そして参加者全員で「原爆を許すまじ」を斉唱しました。
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