「第25回埼玉県原爆死没者慰霊式」報告
- 【日時】
- 7月25日(日)10:10~11:40
- 【会場】
- さいたま市南区別所沼公園内「埼玉県原爆死没者慰霊の碑」前
- 【参加者】
- 約130人(うち消費者団体や会員生協約40人)
- 【主催】
- 埼玉県原爆被害者協議会(しらさぎ会)
慰霊碑の横に据えられた「平和の灯」の台に、広島・長崎から移されさいたま市の常泉寺に灯し続けられている「平和の火」が点火されました。続いて、原爆死没者のご冥福と今なお原爆症に苦しんでいる方々のご多幸を祈って全員で黙祷を捧げました。
主催者のしらさぎ会田中熙巳会長より「間もなく、65年目の「あの日」を迎えます。「あの日」の惨状とその後の多くの被爆者の苦みを思うと、今日まで生き続けることができた喜びをかみしめると同時に御魂によるご加護に感謝申し上げます。今年5月に国連本部でNPT再検討会議が開催され、核兵器国をはじめ全ての参加国が核兵器廃絶へ向けて努力する合意文書が採択されました。核兵器は人道に反する兵器です。核兵器の真実を語れる被爆者の存在と役割の重要性がますます高まっていることを強く感じます。私たちは生き続け、慰霊式を支えて下さる団体、個人、と手を携えて、核兵器のない世界の実現に向けて働き続けます。」と慰霊の言葉がありました。
来賓として、埼玉県保健医療部疾病対策課濱田副課長、原水爆禁止埼玉県協議会、埼玉県生活協同組合連合会、埼玉県平和運動センター、埼玉県地域婦人会連合会、柳下礼子県議会議員からあいさつがありました。また、本多平直衆議院議員代理、武正公一衆議院議員代理、秦哲美県議会議員、浅野目義英県議会議員、山川百合子県議会議員、木村勇夫県議会議員、畠山稔県議会議員、北村浩県議会議員にご臨席いただきました。
埼玉県生協連の伊藤会長理事は「世界は今、重大な岐路に立っています。核軍縮を行う義務を核保有国が履行しないことにより、新たに核兵器を保有しようとする国が一国一国と増え続けているからです。NPT再検討会議が行われ、生協でも100名を超える組合員が参加し、被爆者の皆さんと一緒に核兵器廃絶を訴える行動を行ってきました。世界の声と運動の高まりの中で、今回の再検討会議は、核兵器のない世界へ大きな一歩を踏み出したと評価することができます。核兵器廃絶の道筋を次回の再検討会議で確固たるものとする為に、私たちはこれまで以上の運動を広げなければならないと考えています。埼玉の生協は引き続き被爆者・平和団体の皆様と一緒に、核兵器のない世界を目指す運動を最大限の取り組みとして進めていきます。」とあいさつされました。
埼玉合唱団の歌(ねがい)の後、田中会長が献花と献水を行い、続いて参加者が花と折鶴を献花台に供えました。若い世代からの平和の願いのアピール、被爆体験聞き書き行動実行委員会による埼玉在住の被爆者の体験をまとめた朗読、そして参加者全員で「原爆を許すまじ」を斉唱しました。
しらさぎ会の原副会長より、閉会のあいさつに代えて、峠三吉氏の詩(八月六日)を朗読しました。