2010「平和のための埼玉の戦争展」が開催されました
~YES!PEACE 戦争はいらない こどもたちに愛と平和を~
1984年以来「平和にいきる知恵と力」を育む場として、今年で第27回目を迎えた2010「平和のための埼玉の戦争展」が、7月29日(木)~8月2日(月)の5日間、浦和コルソ7階ホールで開催されました。アニメ「お星さまのレール」の上映を待ちわびていた小学生と、うたと書と絵のコラボレーションによる合唱への参加者でオープニング会場は埋め尽くされました。また、日曜日にはチンドン屋さんの宣伝行動もあり、会場の内外で賑わいました。連日続く猛暑の中、前年を上回る約15,000人の県民の皆さんが参観されました。
戦後65年を迎え、あらためて、「戦争の原因や背景」「戦争の悲惨さ」「平和の大切さを」を学び、武力や暴力によらない平和の可能性の展望を示す企画を大切にしました。5月に行われたNPT再検討会議と核兵器廃絶の展望を表現したコーナーや、高校生・学生たちが戦争体験者にインタビューを行い、その内容をパネル化した展示コーナーなどは、学生による同じ目線での解説もあり熱心に話を聞いている姿や、写真や展示に見入りメモや携帯電話の写真に収めるなどの姿が目立ちました。
平和の広場では、一緒に参加する企画として、平和メッセージを書いて積み上げる「ピースブロック」、平和だと思うことや平和じゃないと思うことを寄せた「50字メッセージ」など、イベントルームでは、「お星さまのレール」のアニメ上映・さいたまコープ平和グループによる被爆証言をまとめた朗読・ピーストーク・平和寄席などさまざまな企画が行われました。
さいたまコープ平和クラブ連絡会は、「埼玉の基地・戦跡・資料館」「ふるさとさいたま平和マップ」「核兵器のない世界をめざして」等の展示と「平和クイズ」を実施。生活クラブ生協埼玉大宮ブロック平和活動推進委員会は、「27,000発の核兵器(シミュレーション)」「考えよう平和のためにできること」など考える展示と解説を行いました。
常任団体として参加している埼玉県生協連では、期間中の受付と展示物の搬入搬出、分担協力金等の協力をしています。
埼玉の戦争展は、1981年に、埼玉県原爆被害者協議会、埼玉県婦人会連合会、埼玉県生協連、埼玉県連合青年団が共同で開催した「母と子の原爆写真展」をその母体として、県内の労働組合や多くの団体が参加して実行委員会を作り、「平和をもとめる県民運動」として開催されてきました。