アメリカ合衆国の核実験に対し抗議声明発表
2012年1月26日
アメリカ合衆国大使館 気付
バラク・オバマ大統領 閣下
アメリカ合衆国における核実験の実施に抗議します
貴国エネルギー省国家安全保障管理局の報告で、貴国が2011年7月から9月の間に新方式による未臨界核実験を実施したことが判明しました。このことは、核兵器廃絶を求める世界の世論に逆行するものであり、断じて許すことはできません。
今回判明した核実験は、Zマシンと呼ばれる新たな手法によるものとして3回目であり、「核兵器のない世界」の追求を掲げるオバマ大統領のもと、貴国が核兵器の維持・向上を目指して核実験を行い続けることは、核兵器廃絶を求める世界の人々を裏切る行為であり、厳しく批判されるべきものです。このような独断的な行動は、国際的に許されることではありません。
私たちは、67年前に広島と長崎で、人類史上初めて原子爆弾の被害を受けた原爆被爆者とともに、ふたたび被爆者をつくってはならないという強い決意のもと、一日も早い核兵器の廃絶を求めるものです。
私たちは、核兵器を使用した唯一の国としての道徳的責任に言及した貴職が、未臨界核実験を含むすべての核実験を中止するよう重ねて求めます。また、2010 年核不拡散条約(NPT)再検討会議において確認された核兵器廃棄の明確な約束を果たし、核兵器を廃絶するための具体的施策を早急に実施することを求めます。
埼玉県生活協同組合連合会