核兵器のない平和な社会に
250人が参列し第29回埼玉県原爆死没者慰霊式が執り行われました
広島、長崎の原爆被爆から69年目の夏を迎えた7月27日、第29回埼玉県原爆死没者慰霊式が埼玉県原爆被害者協議会の主催(後援 埼玉県、さいたま市、さいたま市教育委員会)で、さいたま市南区の市営別所沼公園にて開かれ、被爆者やご遺族、県内の首長、各党議員、実行委員会団体等から約250人が参列しました。
埼玉県原爆死没者慰霊式は、被爆40周年を記念して1986年に、埼玉県知事をはじめ県内の全市町村の2000名を超える有志の浄財により、別所沼公園内に埼玉県原爆死没者慰霊碑が建立されたのを機会に毎年開催されてきました。
同日午前10時からの慰霊式で、埼玉県原爆被害者協議会会長の田中熙巳会長は、「再び戦争をしないことを定めた憲法9条の解釈を変えることで、日本は戦争をする国に変えられようとしています。私たちは、慰霊式を支えてくださる団体、個人としっかりと手を携えて、核兵器のない世界、核の脅威のない世界実現に向けて、力を尽くします」と慰霊の言葉を述べました。
続いて、来賓の上田清司埼玉県知事の挨拶(代読)の他、各界からの参列者の紹介と挨拶の後、田中会長他が慰霊碑に献花と献水を行い、参列者が花と折鶴を献花台に供えました。若い世代からの平和の願いのアピールのあと、被爆体験聞き書き行動実行委員会による埼玉在住の被爆者の体験をまとめた朗読があり、参加者全員で「原爆を許すまじ」を斉唱し、閉会しました。
尚、当日は会場脇に、原爆の悲惨さを訴えるパネルと多くの市民から寄せられた「平和のねがいメッセージ」(181枚)が展示され、たくさんの方が寄せられたメッセージに見入っていました。
今回の埼玉県原爆死没者慰霊式にあたり埼玉県生協連は、埼玉県原爆死没者慰霊式実行委員会の構成団体として、慰霊式開催に協力しました。