地域の問題解決に役立つ地域円卓会議
7月7日(木)10時30分より、さいたま市民会館うらわ705・706会議室にて、認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズの横田能洋さんを講師にお迎えし「安全・安心な消費者市民社会にむけて~地域のいろんな人とつながろう~」をテーマに、第1回県内生協組合員学習会を開催し、4生協65人が参加しました。「地域問題を解決するためのつながりづくり」をテーマに、茨城県で実践された「地域円卓会議」の取り組み、そこから地域の中で何が変化したのかを中心にお話いただきました。
1.講演概要
まず円卓会議を実施することになった経緯についてお話をいただきました。SRネット茨城の立ち上げ、これをきっかけとしたフードバンクの設立、一連の取り組みの中で、異業種が集まり、皆が当事者となって共に実践することの重要性(マルチステークホルダープロセス)を感じたことなど話されました。その後、円卓会議のすすめ方、実際に取り組まれた円卓会議を受けた実践事例などについてのお話をいただきました。円卓会議の意味合いについては「市や地域が困っていることこそ、真剣に考え知恵もでます。一方的に要求したり一方的に結論を出すのではなく、問題を素材にして一緒に話すことが大切です。問題解決の当事者となって一緒に汗を流すことでパートナーになります」「円卓会議の取り組みを通じて多様な人達とパートナーになりました。東日本大震災の時には、県内離れた場所にいた人たちが一通のEメールを通じて、被災地支援の取り組みを始めることができました。」と話されました。
2.寄せられた感想(抜粋)
- 様々な団体、地域、行政とつながることが大きな力になることがわかりました。
- 困りごとを当事者の立場で考えることの大切さを学ぶことができました。
- 埼玉県の生協も、同じような内容の活動を行っていると思います。一緒にできることがあると思う。行政・民間団体とも連携ができたら良いと思えました。
- 頭を柔らかく、いろいろな立場の人と関係をつくり協力をすれば、問題を解決することができるし、新しい取り組みにもつながっていくことを実感できました。
- 円卓会議をぜひ、埼玉県でもやってみたいと思いました。生協連のメンバーで模擬円卓会議をやってみてはいいのでは。
- 行政頼りではなく、当事者として一緒に話し合うことで、クレーマーからパートナーになる。とても心に残りました。
- 地域の協働に至るステップの始めに生協は立っているような気がします。この先にすすんでいくために「当事者」として考えていきたいと思います。