埼玉県生協役職員等研修委託事業
奨学金問題の背景や最近の動き等を学習
11月17日(木)10時より、浦和コミュニティセンター第13集会室にて、講師に、鴨田 譲氏(弁護士)、永田 信雄氏(埼玉県労働者福祉協議会専務理事)を迎え、「日本の奨学金問題のあり方を考える」をテーマに研修会を開催し、58人が参加しました。
概要
◇滝澤常務の司会により進行し、岩岡会長理事が主催者を代表して挨拶しました。
◇講 演「奨学金問題について」
鴨田 譲氏(埼玉奨学金問題ネットワーク事務局長・弁護士)
憲法に保障された教育を受ける権利や機会均等を保障するために奨学金制度がありますが「借りるときは奨学金、返すときは金融事業」という支援機構のあり方を提起されました。問題の背景や諸外国との比較の中で、今後給付型奨学金制度の創設や学費の低減化の社会的な取り組みとして広げることに期待しています。
◇報 告「埼玉労福協の奨学金問題の取り組み」
永田 信雄氏(埼玉県労働者福祉協議会専務理事)
ユーモアあふれたご自身の経験や埼玉労福協として奨学金問題に取り組んだ経緯等の報告と給付型奨学金制度の創設を求めるアピールへの(団体・個人)のお願いがありました。
◇グループワーク
テーブルの前後の方々と交流後、奨学金制度への疑問や質問が出され、講師から回答がありました。
アンケートより
〔講 演〕
- 奨学金を返済している友達が「返済があるから結婚できない」「返済している人とは結婚したくない」と話していました。
- 現在、子どもが大学生と高校3年生で、大学の学費の高さを痛感しています。
- OECD加盟国の17か国の大学授業料が無償なのに、なぜこんなに豊かな日本が有償
なのかを疑問に思います。
〔報 告〕
- 大変ユーモアあふれ、ご自身の実感のこもった内容でわかりやすかった。