埼玉県消費生活協同組合役職員等研修委託事業
賀川豊彦の考え方と実践、持続可能な社会づくりを学習
11月16日(木)10時00よりさいたま市浦和コミュニティセンター第15集会室にて、刈谷雅夫氏(賀川豊彦記念松沢資料館 嘱託講師)を講師に「持続可能な社会へ(SDGs):先駆者賀川豊彦から学ぶ!」をテーマに、役職員研修委託事業を開催し、9生協39人が参加しました。日本生協連初代会長でもあり、日本における協同組合の父である賀川豊彦の考え方と実践してきたことを学び、持続可能な社会づくりについて考えました。
研修「持続可能な社会へ(SDGs):先駆者賀川豊彦から学ぶ!」
始めに、賀川豊彦の生涯を映像で振り返った後、日本そして埼玉県における生活協同組合の歩みを確認し、その中に生きている賀川豊彦の協同組合理論、実践についてお話をいただきました。賀川豊彦の協同組合理論では「協同組合運動は精神的な運動です。何のために活動しているのかを忘れてはいけません」「協同組合が助け合いの組織であることを忘れてはいけません」などと話されました。その後、SDGsの17の目標と賀川豊彦が実践してきた運動について触れ「賀川豊彦の時代には何も社会的な制度がなかったので、賀川は自分で実践するしかなかった。今は社会システムが出来ているが不全の状況になっている。状況は違うが、賀川豊彦の実践・思想を大切にし、問題について取り組みをすすめましょう」と話されました。
賀川豊彦の資料を展示 |
□参加者から寄せられた感想(抜粋)
- 生協で取り組まれていることの根底に、賀川豊彦の考え方が流れていることを知ることができました。忘れないようにしたいと思います。
- 賀川豊彦は知っていたけれども、こんなにも埼玉県に関わりがあるとは思いませんでした。身近に感じることができました。
- SDGsの17項目の目標と賀川豊彦が実践してきたことを対比表にしてくださったことで、賀川豊彦が実践してきたことが、まさに持続可能な社会づくりであるとわかりました。反面、賀川豊彦の時代から変わらぬ問題であることも再認識しました。私たちが実践を継承していくことが大切であると思いました。