埼玉県生活協同組合連合会

オキナワ、ヒロシマ、ナガサキ行動の参加者が活動報告、交流しました

9月7日(土)、さいたま共済会館会議室にて開催し、コープみらい、パルシステム埼玉、生活クラブ生協、医療生協さいたま、埼玉県原爆被害者協議会(しらさぎ会)、埼玉県生協連から37人(うち小中学生4人)が参加しました。

埼玉県生協連ピースフォーラムは、戦争体験者やヒバクシャの高齢化のなかで、次世代への継承について考えること、会員生協の活動の共有し、ともに考える場として、また、沖縄・広島・長崎などでの平和行動に参加された組合員・役職員、会員生協で平和活動を推進している組合員・役職員を対象に、現地での体験を報告・共有し、現地で感じたことを忘れず、日々のくらしや活動の中で何ができるのかを話し合う場として、開催されました。

1.各生協からの報告

■コープみらい コープみらいの平和の取り組みの紹介に続き、オキナワ、ヒロシマ、ナガサキの行動参加者から報告を行いました。ヒロシマ行動の参加者からは本川小学校が舞台となっている「いわたくんちのおばあちゃん」の原作者との出会いについて報告がありました。

■パルシステム埼玉 ヒロシマ行動の概要説明に続き、行動に参加した小学生から報告を行いました。報告の最後に「被爆者の核兵器は人が作ったものだから、人が終わらせて欲しいとの言葉が心に残っています。核兵器も戦争もない世界をつくるためにどうしたら良いのか考え、後世に残していきたいと思います」と語りました。

■生活クラブ生協 ヒロシマ行動の概要説明に続き、行動に参加した親子3組(1組は代読)から報告を行いました。報告に立った中学生は「同じ年代の多くの中学生が犠牲になったことを知りました。いま自分が平和に暮らせていることについて、深く考えながら生きていきたいと思いました」と語りました。

■医療生協さいたま ヒロシマ行動の概要説明に続き、行動に参加した職員の方から報告を行いました。行動に参加した職員からは「人間として死ぬことも、生きることもできないと言う被爆者の言葉が心に残っています。豊かなくらしや自然を破壊する戦争や核兵器をなくさなくてはいけないと思いました」と語りました。

■埼玉県生協連 ナガサキ行動に参加した職員から報告を行いました。参加した「Change Makers若者×生協で考える新しい平和活動」などの分科会を通して、次世代への継承について考えたことなどについて報告しました。

2.グループ交流

グループに分かれて「参加して、みんなに一番、伝えたいと思ったこと」「これからできること、チャレンジしてみたいこと」を紙に書き出しました。書き出した紙をもとに、報告・交流を行いました。

濱住治郎さん

3.学習「被爆者の現状と継承のために考えるべきこと」

濱住治郎さん(日本被団協事務局次長)を講師に「被爆者の現状と継承のために考えるべきこと」をテーマにお話をいただきました。胎内被爆をした濱住さんが被爆について向き合い、考えるようになったきっかけの話から始まり、日本被団協でのNPT再検討会議や核兵器禁止条約の取り組みへの関わり、現在、被爆者団体が直面している組織の継続について、継承しなければいけない被爆者運動について、お話しいただきました。

4.参加者アンケートから(抜粋)

  • 報告、交流、学びの時間と盛りだくさんの内容でしたが、特に他生協の平和の取り組みについて交流ができ、参考になりました。
  • 学習の時間が少なくて残念でした。じっくりお話を聞ける時間を確保して欲しい。
  • 胎内被爆者として産まれ、核兵器のない世界になるよう願い活動してきた濱住さんのお話がとてもよかったです。時間があれば、もっと詳しく聞いてみたいところもありました。「核兵器があるということは、過去のことではなく、当事者になること」との言葉が印象的でした。
  • 小学生・中学生の報告はとても力になるものがありました。今回は大人と一緒でしたが、小学生・中学生の参加者どうしで、グループ交流ができれば良かったのではないかと思いました。
  • 被爆した外国人の方々も多くいると聞きました。こうした方々について知ることも大切だと思いました。

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