2023年11月28日10時30分より、県内消費者団体地区別研修会②を、ふれあいキューブ多目的ホール(春日部市)で開催し、会場14人・オンライン11人計25人が参加しました。
講師:環境省「ファッションと環境」タスクフォース
環境再生・資源循環局総務課循環型社会推進室 奥山 航 さん
講師の奥山さんから、はじめに、SDGsから企業の持続可能性が問われている現状から、サステナブルファッションについても企業の対応が求められていること、衣服が作られてから廃棄されるまでの一生にはじまり、ファッション産業が環境に与える影響、世界や日本での繊維産業の現状、日本における繊維製品の資源循環の現状について説明いただきました。
次に、原材料調達から製造までの環境負荷や衣類のマテリアルフローの現状を具体的に示され、衣類の処理方法や衣類回収ルート、繊維リサイクルの現状もお話しいただきました。その上で、課題と取り組みの方向性を話され、最後に、わたしたちができるサスナブルファッションに向けたアクションを示されました。質疑応答をおこない、奥山さんからお答えいただきました。
参加者からは、「国内のアパレル市場規模が減少しているのに対して供給量は2倍になっていること。衣料品の購入単価や輸入単価が下落していること。市場規模と供給量が反比例していることに驚いたのと同時に、安い衣料品が出回る世の中になっていることを改めて感じ、繊維産業の現状を知ることができました」「衣服1枚に対してのCO2排出量ペットボトル255本分、水消費量が浴槽11杯分もかかっていることに、大変驚きました。1番考えなければならないこととして、つかう責任をしっかり意識して、商品を購入していく必要性を思いました」「衣類は、ファッションの興味あるなしに関係なく全ての人に関係するので、もっと多くの人に聞いてもらえたらと思います」などの声が寄せられました。