10月17日(木)、「誰ひとり取り残さない社会を目指して ~わたしたち消費者の行動が未来をきめる~」を大会スローガンに、第60回埼玉県消費者大会が開催されました。
開会にあたり、20の実行委員会団体の紹介、次に、実行委員会を代表して内田典子実行委員長のあいさつがあり、今大会は60回という記念すべき大会であり、60年を振り返るビデオの紹介とともに、この60年は、その時々の実行委員会の頑張りが今日の大会につながっており、先人たちに感謝したい、また、数年前、コロナ禍で集まることがままならない中でも話し合いながら、初めてYoutube配信にチャレンジし、歩みを止めることなく開催してきたと振り返りました。
次に、来賓の大野元裕埼玉県知事にご挨拶いただきました。大野知事からは、インターネットを通じた詐欺、特定の商品による健康被害など、これまでには考えられなかった消費者課題が浮かび上がっており、そのような中で増え続ける高齢者の消費者被害根絶に向けて、消費者団体による高齢者への目配りや声がけへの協力を求められました。
60年の埼玉県消費者大会の歩みを振り返るスライドを、視聴いただきました。
記念講演では、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長、東京大学名誉教授の上野千鶴子さんに、「いくつになってもわたしらしく生きる」と題して、講演いただきました。
次に、実行委員会で話し合いを重ねて確認した「実行委員会報告」「埼玉県への要請書」の主要な内容について、吉川尚彦事務局長から報告しました。
全体会の最後に、新日本婦人の会埼玉県本部の森田薫さんから、「大会アピール」が提案され、拍手で確認されました。
午後は、「食と健康」「環境とくらし・農業」の2つの分科会が開催されました。
「食と健康」分科会は「サプリメント(健康食品)で健康になるの? ~機能性表示食品での重大事故を受けて~」をテーマに、3人の助言者から報告いただき、意見交換しました。
助言者
(一社)Food Communication Compass 代表 森田満紀さん
医療生協さいたま 薬剤師 守屋こずえさん
医療生協さいたま 管理栄養士 乙幡千惠さん
「環境とくらし農業」分科会は「循環型社会の実現に向けて ~江戸のくらしを今に活かす~」をテーマに、助言者と実践報告、会場参加者からの報告ののち、質疑応答、意見交換しました。
助言者 東洋大学名誉教授 鈴木孝弘さん
実践報告 埼玉農民運動連合会 松本慎一さん(実行委員)
ふたつの分科会は、会議室とZoomのハイブリッドで行いました。
参加者 全体会442人(会場300人・YouTube視聴142人) 「食と健康」分科会計113人(会場92人・Zoom21人)、「環境とくらし・農業」分科会計98人(会場80人・Zoom18人) 分科会計211人に参加いただきました。
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