1984年以来「平和にいきる知恵と力」を育む場として、今年で24回目を迎える2007「平和のための埼玉の戦争展」が、7月26日(木)~7月30日(月)の5日間、浦和コルソ7階ホールで開催されました。
初日には多くの小学生・高校生等がオープンを待ちわび、また土・日には買い物途中の親子など、延べ1万人を超える県民の皆さんが参観されました。

 戦後62年を迎え、戦争を知らない世代が7割を占めているなか、あらためて、「戦争の原因や背景」「戦争の悲惨さ」「平和の大切さを」を学び、武力や暴力によらない平和の可能性の展望を示す企画の展示がされました。
戦時中のくらし、21世紀を平和な時代に、現代の戦争と日本、輝け!日本国憲法、原爆被害の実相、核兵器廃絶のコーナー、特に平和の壁を作るピースブロックは大好評でした。また、今年は高校生等の参観が多く写真や展示に見入りメモを取ったり、解説員の方から熱心に話を聞いたりしている姿が目立ちました。

 イベントルームでは、「一つの花」「パパママバイバイ」のアニメ上映、さいたまコープ平和グループによる被爆証言をまとめた8月の晴れた日の朗読・講演、平和の広場では、ピースブロックによる平和のメッセージの作成・コンサートなどさまざまな企画が行われました。

 さいたまコープ平和クラブ連絡会は、「劣化ウラン弾が引き起こす主な症状」「核の闇市場の流れ」等の展示と「平和クイズ」「からくり絵本」を実施。
生活クラブ生協埼玉越谷ブロック平和活動推進委員会は、「放射線被爆が歴史と今と未来の課題であること、低線量・内部被曝が生命の問題であること」「六ケ所村核燃料再処理工場問題について」考える展示と解説をしました。

 常任団体として参加している埼玉県生協連では、期間中の受付係と展示物の搬入搬出係を受け持ち、分担協力金への協力をしています。

埼玉の戦争展は、1981年に、埼玉県原爆被害者協議会、埼玉県婦人会連合会、埼玉県生協連、埼玉県連合青年団が共同で開催した「母と子の原爆写真展」をその母体として、県内の労働組合や多くの団体が参加して実行委員会を作り、「平和をもとめる県民運動」として開催されてきました。