- 測定参加生協と友誼団体のデータ数
医療生協 3459件、さいたまコープ 1230件、生活クラブ 798件、コーペル 147件、 狭山の緑を守る会 48件、新日本婦人の会
831件 計 6513件(昨年 5611件)
- 全体での有効データは5765件(昨年 5597件)、そのうち、地上1.5Mの野外で測定された
「通常測定」が 5082件(昨年 4758件)
室内・高層・移動する物で測定された「特定測定」が 683件(昨年 839件)で「通常測定」のデータ数が2年ぶりに5000件をこえました。
- 市町村別では、データ数が20以上の自治体が54(昨年 50)、20未満が32(昨年 35)、データのない自治体は4(昨年
5)でした。
- 通常測定の総平均は、29.3ppbで、昨年6月の34.6ppbに比べて低い数値でした。
埼玉県の測定局平均は 28.71ppb(昨年値 26.26 ppb)でした。
- 状況別に見ると、
「幹線道路(片側2斜線以上の道路沿い)」は 442件(8.7%)で平均 37.2ppb (昨年42.8ppb)
「道路(それ以外の道路沿い)」は4191件(82.5%)で平均 28.5ppb (昨年34.2ppb)
「学校・幼稚園(敷地内)」は203件(4.0%)で平均 30.3ppb (昨年32.0ppb)
「公園・寺社(敷地内)」は129件(2.5%)で平均 28.7ppb (昨年32.2ppb)
「その他」は 114件(2.3%)で平均 24.8ppb (昨年28.6ppb)
でした。
- データ数20以上の自治体に限った市町村別の平均では、高い方から杉戸町(42.7ppb)、和光市(42.7ppb)、蓮田市(38.2ppb)、戸田市(36.8ppb)、鳩ヶ谷市(36.5ppb)、朝霞市(36.2ppb)の順でした。
- データ数20以上の自治体の平均は、21~60ppbの間にあり、二酸化窒素の環境基準である60ppb以下でした。内訳は40ppb以上が2自治体(昨年5)、31~40ppbが20自治体(昨年32)、21~30ppbが32自治体(昨年13)、旧基準の20ppb以下は今回もありませんでした。
- ここ3年の数値の変化をみてみると、3年連続で上昇している自治体はありませんでした。しかしここ3年間の平均値が36ppb以上と高い値なのが蓮田市、鳩ヶ谷市、戸田市、朝霞市、和光市。3年ともに40ppb以上だったのが和光市でした。逆に3年連続で減少しているのは川口市や熊谷市、さいたま市など31市町村でした。3年連続して平均値が30ppb以下の自治体はありませんでしたが、近い値の自治体は幸手市でした。
- 個々のデータを見ると、現行ゾーン基準の60ppbを超えるものは104件(全体の2.0%、昨年
3.5%)、ゾーン内である40~60ppbまでの件数が712件(14.0%、昨年 25.3%)、旧基準の20ppb以下であったのが1020件(20.0%、昨年
10.7%)でした。最高値は昨年の216ppbから126ppbと低くなりました。
- ワースト100位までの地点は、自治体数では24市町村(昨年29)で、中央地域(42%)、東部地域(25%)、西部地域(21%)に数値の高い地点が相変わらず集中しています。
- 特定測定の平均値は29.5ppbでした。例年のようにマンションのベランダといった場所での測定が多く7割以上を占めていました。他には自転車やランドセルなどの移動する物での測定、室内での測定、違う日程での測定などがありました。
- 通常測定での地上と、特定測定の2階以上の地点での測定の比較では、階上のほうが高い数値となる傾向でした。マンションなどの階層での比較では、高層階よりも中層階のほうが高い値になる傾向が見られました。同じマンションの同じ階でも向きや風など状況によって数値に違いがみられました。
- 今回の測定結果の数値は01年6月以来の低い値となりました。当初、測定日当日の天候(晴れて気温が高い)から、数値が高くなることが予想されました。このような測定結果になったことから、ディーゼル車規制の影響があらわれて、大気汚染が改善の傾向にあることも原因の1つではないか考えられます。
- 今回は県の測定値平均は昨年から上昇しているのに、私たちの測定値では全体として減少の傾向が見られました。県の測定局の数値に注目すれば、今まで高い数値であった地点が今回は減少しており、今まで比較的数値が低かった地点で大幅に上昇していました。今までとは別の地点での大気汚染が広がる可能性もあり、気を付けてみていきたいと考えています。
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