2005年 6月NO2測定活動結果
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<INDEX>
1.測定活動について
2.測定結果について
3.今後にむけて
-測定結果-
ワースト25
測定活動について
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測定参加生協と友誼団体のデータ数
医療生協 2924件、さいたまコープ 1131件、生活クラブ 740件、コーペル 148件、 狭山の緑を守る会 47件、新日本婦人の会 842件 計 5832件(昨年6513件)
全体での有効データは5481件(昨年 5765件)でした。
そのうち、地上1.5mの野外で測定された 「通常測定」が 4834件(昨年 5082件)
室内・高層階・移動する物で測定された「特定測定」が 647件(昨年 683件)でした。
市町村別では、データ数が20以上の自治体が63(昨年 54)、20未満が28(昨年 32)、データのない自治体は3(昨年 4)でした。
※今回からさいたま市を区別に統計をとったことと、市町村合併のため、対象の自治体は90から94になっています。
測定結果について
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通常測定の総平均は、34.2ppbで、昨年6月の29.3ppbに比べて高い数値でした。今回の測定では、1日目の夕方から夜にかけて雨が降り、数値が低くなると思われましたが、結果は昨年より高くなり、雨が降った時間や翌日の気温などが影響していると考えられます。
状況別の件数や平均値は以下のとおりです。
状況
件数
割合
平均値
昨年値
幹線道路(片側2斜線以上の道路沿い)
375件
7.8%
42.6ppb
37.2ppb
道路(それ以外の道路沿い)
4104件
84.9%
33.6ppb
28.5ppb
学校・幼稚園(敷地内)
156件
3.2%
34.3ppb
30.3ppb
公園・寺社(敷地内)
134件
2.8%
32.4ppb
28.7ppb
その他
65件
1.3%
28.0ppb
24.8ppb
データ数20以上の自治体に限った市町村別の平均では、数値が高い方から三郷市(47.8ppb)、吉川市(43.5ppb)、三芳町(42.7ppb)、蓮田市(41.4ppb)、さいたま市 中央区(41.4ppb)の順でした。今回埼玉県東部地域の平均値が高くなっています。
データ数20以上の自治体の平均は、すべて21~60ppbの間にあり、二酸化窒素の環境基準である60ppb以下でした。40ppb以上が8自治体(昨年2)、旧基準の20ppb以下は今回もありませんでした。
ここ3年の数値の変化をみてみると、3年連続で上昇や3年とも40ppb以上の自治体はありませんでした。ここ3年間の平均値が36ppb以上と高い自治体は、蓮田市、鳩ヶ谷市、戸田市、朝霞市となっています。逆に3年連続で減少や3年とも平均値が30ppb以下の自治体もありませんでした。3年間の平均値の数値が低い自治体は幸手市でした。
「通常測定」個別データを見ると、現行ゾーン基準の60ppbを超えるものは182件(全体の3.8%)、ゾーン内である40~60ppbまでの件数が1158件(24.0%)、旧基準の20ppb以下であったのが387件(8.0%)でした。最高値は116ppbでした。
※NO2(二酸化窒素)の環境基準について(78年改正)
当初、20ppb(0.02ppm)以下とされていた。それが、78年の基準改定で、40ppb(0.04ppm)以下に緩和され、しかも「当面の措置として60ppbを超えなければよしとする(=ゾーン基準)」とされたが、いつのまにか、その60ppbが「環境基準」といわれるようになった。
状況別に数値の割合を見ると、幹線道路では40ppb以上の数値が高い地点が約5割を占め、一般道路では40ppb以上の数値が高い地点が約4分の1で、20~40ppbの地点が約6割を占めていました。
0.06ppm超…………現環境基準を超えているもの
0.04~0.06以下……現環境基準ゾーン内
0.02~0.04未満……現環境基準内
~0.02以下…………旧環境基準内
ワースト順では、97位までに33市町村が入っています。中央地域(20.6%)、さいたま市地域(16.5%)、東部地域(18.5%)、西部地域(35.1%)に数値の高い地点が相変わらず集中しています。状況別にみると幹線道路が27%、道路が58%、学校・幼稚園が10%、公園・寺社が5%でした。
突出した高い数値は少なかったわりに全体として高い数値の割合が多く、数値が上がった要因の一つと考えられます。今回の測定でも高速道路や幹線道路が近くを通っている地域の測定値が高くなりました。傾向として03年の6月測定に似ています。
特定測定の平均値は32.0ppbでした。例年のようにマンションのベランダといった場所での測定が多く6割を占めていました。他には自動車や自転車などの移動する物での測定、室内での測定、違う日程での測定がありました。同じ地点で測定日を変えた比較の測定もありました。室内と室外を比較したものでは、概ね室外の方が高い値になっていました。
通常測定での地上と、特定測定の2階以上の地点での測定の比較では、階上のほうが高い数値となる傾向でした。階層での比較では、高層階よりも2~4階といった中層階のほうが高い値になる傾向が見られました。同じマンションの同じ階でも向きや風など状況によって数値に違いがみられました。
今後に向けて
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今まで測定があった地域でのデータが減少している市町村がいくつか見られます。測定数の増加をめざすことが引き続き課題になっています。
ディーゼル車規制が始まって2年近くがたち、行政の調査ではSPMの減少がみられたことから埼玉県や東京都は効果が表れているとの見解を示しています。私たちの測定でも大気汚染の改善がみられるのか、今後も注目していきたいと考えています。
次回の測定は12月1日~2日です