- 測定参加生協の有効データ数
医療生協 2,854件、さいたまコープ 103件、生活クラブ 632件、勤労者生協 49件、
コーペル 94件、新日本婦人の会 376件
計 4,108件(昨年 5,832件)
そのうち、地上1.5mの野外で測定された「通常測定」が 3,873件(昨年 4,834件)、
室内・高層・移動する物で測定された「特定測定」が218件(昨年 647件)でした。
※データのうち1件は県外での測定のため、平均値などには含まれていません。
- 市町村別では、データ数が20以上の自治体が55自治体(昨年 56)、20未満が19
自治体(昨年 28)、データのない自治体は6自治体(昨年 3)でした。
※(前年より、さいたま市は区別の統計)
- 通常測定の市町村別のデータ件数は川口市(327件)、所沢市(243件)、春日部市(154
件)が多くなっています。他に100件を越えている自治体は上尾市でした。
- 通常測定の総平均は、53.6ppbで、昨年6月の34.2ppbに比べてかなり高い数値でし
た。埼玉県の測定局平均は27.94ppb(昨年値 26.16ppb)でした。6月1日の午後1
時20分に光化学スモッグ注意報が発令されたことも要因のひとつと考えられます。
*単位は、01年よりppmの千倍の単位ppbで表現。1ppb=0.001ppm
- 状況別の数値
状況
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件数
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割合
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平均値
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昨年値
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幹線道路(片側2斜線以上の道路沿い) |
311件
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8.0%
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65.9ppb
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37.2ppb
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道路(それ以外の道路沿い) |
3,272件
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84.5%
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52.7ppb
|
28.5ppb
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学校・幼稚園(敷地内) |
172件
|
4.4%
|
50.1ppb
|
30.3ppb
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公園・寺社(敷地内) |
96件
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2.5%
|
45.8ppb
|
28.7ppb
|
その他 |
22件
|
0.6%
|
42.4ppb
|
24.8ppb
|
*NO2(二酸化窒素)の環境基準(78年改正)
当初、20ppb(0.02ppm)以下とされていた。それが、78年の基準改定で、40ppb
(0.04ppm)以下に緩和され、しかも「当面の措置として60ppbを超えなければよしと
する(=ゾーン基準)」とされたが、いつのまにかその60ppbが「環境基準」といわ
れるようになった。
- データ数20以上の自治体に限った市町村別の平均では、数値が高い方から新座市
(74ppb)、朝霞市(71.5ppb)、吉川市(70.4ppb)、志木市( 67.4ppb)、上里町(67.4ppb)
の順でした。今回東南部、中央地域など高速道路が通っている地域の平均値に高い
傾向が見られました。
- 個々のデータを見ると、現行の環境基準の60ppbを超えるものは1,207件(全体の
31.2%)、40~60ppbまでの件数が1,662件(42.9%)、旧基準の20ppb以下が57件
(1.5%)でした。
- 数値の割合を状況別に見ると、幹線道路では60 ppb以上の高い数値の地点が一般道
路に比べて2倍近くの割合を占めているのに対し、40~60ppbの数値の割合は一般道
路では約5割を占めているなど、幹線道路で数値が高くなる傾向が表れていました。
(単位ppb)
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通常全体
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幹線道路
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道路
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公園・寺社
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学校・幼稚園
|
その他
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特定測定
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60超
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30.5%
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52.4%
|
29.2%
|
17.7%
|
26.1%
|
9.1%
|
15.8%
|
40~60
|
41.8%
|
36.3%
|
42.9%
|
36.5%
|
35.5%
|
36.4%
|
44.8%
|
20~40
|
26.2%
|
10.7%
|
26.4%
|
42.7%
|
37.8%
|
50.0%
|
36.7%
|
0~20
|
1.5%
|
0.6%
|
1.5%
|
3.1%
|
0.6%
|
4.5%
|
2.7%
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- ワースト順では、ワースト96位までの地点は、30市町村が入っていて、中央地域、
東部地域、南部地域に数値の高い地点が集中しています。この傾向は市町村平均と
相関がみられます。
- 特定測定のデータでは、マンション1階よりも上層階の方が数値の高い傾向が見ら
れました。また、2、3階の方が高層階よりも数値が高くなる傾向も見られました。
新婦人は保育園、幼稚園、学校などの周辺をおもに測定しました。
- 今回の測定では、数値が前年よりも異常に高い傾向にありました。原因としては気
温が高かったこと、光化学スモッグが発令されたことに関係するかと思われます。
減少傾向にあっただけに、大変重大なことでもっと詳しく原因を調べたいと思います。
データ数が徐々に減少しています。測定数の増加を目指し、理解を深めるために学
習会やアピールを行っていきたいと考えています。
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