○埼玉県消費生活協同組合役職員研修委託事業 埼玉県生協ネットワーク協議会「公開学習会」「夢を跳ぶ」-今、わたしもあなたも輝いて-
 
【日時】
2月28日(月)10:30~12:30
【場所】
さいたまコーププラザ浦和3階会議室
【参加者】
73人(内:ネットワーク協議会委員43人)

<滝澤会長あいさつ>

 講師の佐藤さんは、協議会委員の一人がパラリンピックの壮行会で佐藤さんに出会い、話を聞きたい、皆さんにも聞いてほしいとの思いから企画しました。今日の話が皆さん、ご家族、地域活動の中で、キラキラ輝く一助になると大変嬉しく思います。

■学習会

講師:佐藤 真海氏(アテネ、北京、パラリンピック連続出場の走り幅跳び選手・サントリービジネスエキスパート(株)勤務)

<概 要>

○佐藤真海さんの歩み

 子供のころから運動する事が大好きで、文武両道を目標に頑張ってきました。大学2年生の冬、骨肉腫を発症。担当医が言う「5年生存率」という言葉が恐ろしく未来の姿が見えなくなりました。入院し、抗がん剤治療が始まり、先生に切断するのは最後の手段にしたいと言うと、残せば余命1年少しと言われました。手術後、復学の目標を持ちリハビリや抗がん剤による辛い治療も頑張りました。復学すると、置いて行かれたと感じ、想像を超えて落ち込み、人に会うのが辛く自宅にこもる日々でした。命を大切にしたい、何とかしたいと自分と向き合い自己分析する中で、障害者スポーツセンターを知り水泳を始め、スポーツ義足で走る事にも挑戦しました。そんな中、就職説明会でサントリーと出会い入社しました。現在は、次世代育成にかかわり、命の事や障害の事、夢に向かう事など伝えています。

○みんなが暮らしやすい社会

  • ハードの面について~足の裏の感覚がなく、雨の日の駅の下り階段がとても怖いのですが、下りエスカレーターやエレベーターの設置が少ない状況です。車いすで行動している人を街中で見かけると思いますが、日本の道路は車いすでの行動に不自由をします。海外と比較すると皆に優しいとは言えないと感じています。
  • ソフトの面について~障害者は、可哀そうでも弱者でもありません。「福祉」というのではなく不便さを支援し普通に生活できる社会になってほしい。障害のある人、ない人が理解し合い、自然に過ごせるように子ども達に伝えたい事がたくさんあります。

~~ 参加者の感想 ~~

  • 障害者に対して気持ちが変わった。自然に、無理せず。
  • 病後のメンタルな部分のケアの大切さを感じた。
  • 今の自分を受け入れ、「自分らしく生きる」、素敵です。