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■開会挨拶 開催にあたり、生協ネットワーク協議会滝澤玲子会長より公開学習会への参加のお礼と「生協組合員の有償、無償の活動が社会へのつながりをあらためて考えてみるきっかけになればと思います」と挨拶がありました。 ■講演概要 キャリアデザインとは、生きていく、働いていく上で様々な節目において、その移行を課題とならないように考えていくためのものです。皆さんと一緒に考えていきましょう。 「キャリア」の語源は“轍”(わだち)です。人の生きた年月は、履歴書に記載できる社会的に明確なもの(客観的側面)と、個人の心の内にある、達成感・満足感・手応えなど(主観的側面)があります。現在、残念なことに非正規雇用の増加など雇用環境が悪化し、女性のみならず従前の定型なコースは崩れました。女性も多様なキャリアデザインを持ち、ワークキャリア(仕事面)からライフキャリア(生活面、生き方)が必要であると思います。 反対語にキャリアドリフト(漂流)があります。目の前のことだけを見るのではなく、大まかに方向性を持つ事が重要で、行きたい方向を考え決めます。自己概念(能力、気質、性格など)と外的環境(社会、雇用形態、職種など)を繰り返し突き合わせ、主体的に判断します。 その際、女性にとって強力なモデルは自分の母親です。次の世代は母親を見て成長していきます。発達段階は5段階あり、それぞれの段階で必要な課題をクリアして欲しいと思います。成長段階(4~13歳)では働くことへの関心と態度、生涯働いていくことの意識を学んでほしいと考えます。 複数の役割を持つことは人生を豊かにします。どの役割も男・女の区別はありません。そして、キャリアは生涯発達します。多忙と感じるときは役割を組み替えてみることも大切です。 ライフ・キャリア・レインボーを描こう 書くことで気づきがあり、自然に望む人生も見えてきます。ドナルド・E・スーパー(*注)のキャリア理論を聞いた後に、講師作成シートを使用して行いました。人生における役割を6つ(学生=学ぶ人、市民=PTAや地域自治、ボランティア等、余暇人、配偶者、親、職業人)に絞り、今までの自分のキャリアを振り返り、また、これから望む人生をイメージし、注ぐ時間やエネルギーを帯で記入しました。 *注:ドナルド・E・スーパー(コロンビア大学名誉教授・1910~1994) 【参加者の感想】
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