第57回埼玉県消費者大会報告 全体会、分科会とも、実参加とオンライン参加で開催しました

 11月9日(火)、「自ら考え行動する消費者になろう~誰ひとり取り残さない持続可能な社会を目指して~」を大会スローガンに、第57回埼玉県消費者大会が開催されました。

 開会に際し、実行委員会を代表して高田美恵子実行委員長のあいさつがあり、実行委員会で話し合いを積み重ね、実参加とオンライン参加で全体会と午後の二つの分科会を開催することになり、努力と工夫を積み重ねて、新しい形の大会を開催することができたことを報告しました。

 次に、実行委員会で論議を重ねて確認した「基調報告」のポイントと「埼玉県への要請書」の主要な内容について吉川尚彦事務局長から説明しました。

 続いて来賓の大野元裕知事より、高齢者・単身世帯の増加や成年年齢引き下げなど、社会の変化の中で、埼玉県でも消費生活相談が5万件を超えるなど消費者被害が増加している中、悪質事業者は決して許さないとの姿勢で、消費者被害防止サポーターの育成や消費者安全確保地域協議会の設置をすすめ、高齢者への声かけなど見守り力向上と未成年者への心くばりなどへの協力を呼びかけられました。

実行委員長あいさつ 基調報告 来賓あいさつ 大野元裕埼玉県知事 記念講演 山口豊さん

 記念講演では、テレビ朝日アナウンサーの山口豊さんに「気候変動対策と再生可能エネルギーの未来 ~循環型社会づくりの取り組みから~」と題して、豊富な取材に基づく気候変動による危機的状況の事例の説明から、日本における再生可能エネルギーの可能性や最先端のエネルギー情報、そして循環型社会づくりで地域が元気になっている事例など、わかりやすくお話しいただきました。

 最後に、さいたま市消費者団体連絡会、小川ゆりさんより「大会アピール」が提案され、拍手で確認されました。

 午後、食分科会は「これからの食を考える ~遺伝子組み換え・遺伝子編集の問題点~」をテーマに、技術士事務所井上農研代表 井上駿さんにお話しいただきました。消費者課題分科会は「最期を迎える時のためにやっておくこと(トラブル防止の終活)」と題して、司法書士の恒川照美さんにお話しいただきました。分科会も会場参加と、Zoomによる参加で行いました。

 全体会182人(実参加76人・YouTube視聴106人)
 分科会118人(実参加58人・Zoom参加60人)に参加いただきました。